秩父地方の「秋明菊(貴船菊)」

s-shimada2016-09-10

秩父地方の秋の花というと白や淡紅紫色のきれいな花として、秋明菊貴船菊)が目につきます。この花は、京都の貴船あたりに多く見られることから、この別名で呼ばれています。昭和天皇が、昭和25年に秩父に来られた折に読まれたお歌に、秩父貴船菊が謳われておりました。その歌は、次の通りです。
 「山裾の 田中の道の 貴船菊 ゆふくれなゐに にほえるを見つ」
そのため、当時は秩父市の花でした。その後、芝桜が有名になり、現在は、芝桜が秩父市の花となっています。
この花は、品のいい花で市内にも所々で見られます。写真の花は、日たたりの良い宇根道の民家の垣根に早くもひっそりと咲いている秋明菊貴船菊)です。秋が近づいて来るなあと感ずる花です。まもなく秩父地方も秋の観光時期に入り、多くの観光客で賑やかになることでしょう。