秩父市・吉田の手作りロケット「龍勢」

s-shimada2006-10-08

今年の「龍勢」は、10月8日(日)でした。この行事は、秩父事件で知られる吉田の椋神社の例大祭の奉納行事です。多くのグループが競って手作りのロケットを打ち上げ、数ヶ月掛けて作った苦心の作を神社に奉納するという行事です。この祭りは、県指定無形文化財に指定されています。
龍勢には、上蹴翔舞流、武甲雲流、東雲流、日の本流、高雲流、与五郎流などの27の流派があり、奉納者の依頼を受けて製作をします。芦田山の山ろくに発射台が設けられており、予定時間に従って、自分たちで作ったロケットを設置し、1台ずつ口上を述べ、発射させていきます。写真は、20メートル位の手作りロケットを多くの人達で発射台まで運ぶときの様子です。
龍勢は、松財を真二つに切って中をくりぬき、それを合わせて竹のタガをかけ、中に火薬を詰めます。火薬の調合は流派によって異なります。出来上がった本体のロケットを、20メートルに近い真竹に取り付けてバランスをとって、「ドドーン」という大音響と白煙を残して、大空高く打ち上げられます。今日は、風が強かったので、何時もと違った流れ方をしていました。天気は良かったのですが、強風で少し残念でした。