秩父織物の「ちちぶ銘仙館」

s-shimada2008-09-04

秩父地方は、昔から絹織物の産地でした。ここで紹介する「ちちぶ銘仙館」は、秩父銘仙の作製工程を繭から糸繰り、捺染型彫、ほぐし捺染、手織りなどが展示説明されており、特に、手織り実習も体験できます。写真は、展示・直売室の様子です。
この建物は、昭和5年9月に秩父地方の織物産業の向上と振興を図るために、埼玉県工業試験場として誘致し、建設されました。平成10年3月に、県内工場試験場の再編・統合により廃止され、その後土地建物が秩父市に譲渡されました。特に、本館やノコギリ屋根の工場棟は、昭和初期の特徴的な面影を残す建物で、平成13年10月に国の登録有形文化財に登録されました。
平成14年1月に「ちちぶ銘仙館」として、秩父織物の歴史上貴重な資料の展示や伝統的な技術を伝承するための施設として、昭和初期の面影を残した形で改修し、開館しました。秩父織物の歴史が良く分かり、非常に勉強になりました。